ディスクウォーズ アベンジャーズ ハイパーモーションズ アイアンマン
ディスクウォーズ アベンジャーズ
ハイパーモーションズ アイアンマン
(発売予定日:2014年4月12日)


ディスクウォーズ アベンジャーズ ハイパーモーションズ ソー
ディスクウォーズ アベンジャーズ
ハイパーモーションズ ソー
(発売予定日:2014年4月12日)



 2014年4月2日よりテレビ東京系列で放送予定のテレビアニメーション『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』が公開となる。本作は、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクなど、マーベルのスーパーヒーローたちの最強チーム『アベンジャーズ』を原作としたマーベル初の男児向けテレビアニメーション・シリーズ。




  

 ヒーローたちと日本人の主人公・アキラをはじめとする5人の少年たちが、力を合わせ、それぞれの能力と必殺技を駆使して、地球征服を企てるロキの野望を阻止すべく闘いを挑んでいくという、日本製作によるオリジナルストーリーを展開する。オープニング、エンディングを飾るのはT.M.Revolution西川貴教さんだ。

 そのエネルギッシュな歌声で、聴き手に“明日へ向かう力”を与えてきた音楽シーンのヒーローが、アメリカのスーパーヒーローたちが活躍する話題作の主題歌を務めることとなった。OPのタイトルは『突キ破レル-Time to SMASH!』で、EDは『Thread of fate』。気になる楽曲は「スピード感に溢れたT.M.Revolutionらしい曲」に仕上がっているとのこと。アニメーションに対する造詣が人一倍深い西川さんが、実際にどんな気持ちで楽曲に向かったのか、記者たちの前で語ってくれた。



●「子どもたちを見下さない楽曲にしたい」

──まずは『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』でオープニング、エンディングを歌うことが決まったときの率直な心境を教えて下さい。

西川貴教さん(以下、西川):世界的に認知度の高いキャラクターを日本製作でアニメーションにするという試みにおいて、「主題歌をぜひ」と言っていただけたのは光栄でした。オープニングとエンディング、いわば入口と出口ですから。そこを担当させていただけるというのは嬉しいことですし、ゆくゆくは世界の子どもたちに届けていきたいという想いのスタートとなるアニメーションに僕を選んでいただけたことは非常に光栄です。

なにより、昨今「日本のアニメーション、ゲームといったポップカルチャーを世界に」という試みが徐々に始まっているなかで、アメリカで育ったキャラクターを日本に持ってきて、日本で作ったモノが世界に向けて発信されていくという、そのやりとりに今後の新しい可能性を感じています。創造性の高いクリエイティブな作品だと僕は思っていますし、アニメーションの持つ次の可能性みたいなモノも一緒に作っていけるんじゃないかなと期待しています。

──どんな雰囲気の楽曲に仕上がっているのでしょうか?(※取材当時は楽曲解禁前)

西川:非常にテンポ感があって、T.M.Revolutionらしい曲になっています。マーベルのキャラクターは昨今実写版で拝見することが多いんですけど、それに加えて日本製作アニメーション、かつ子どもたちがストーリーに絡んでくるということも大きな要素としてあるので、スピード感を大切にしつつも、放送期間の1年間を通してマーベルのキャラクターたちがどのような形で活躍するのか、子どもたちがどんなストーリーを展開してくれるのか、そういう期待感を込めて歌っていきました。単にバトルというだけじゃなくて、ヒーローと子どもたちとの関わりかた、繋がりみたいなものを楽曲やリリックのなかで表現しました。

──レコーディングで意識したところを教えて下さい。

西川:さきほども言った通り、マーベルのキャラクターは映画などで見ることが増えたので、子どもたちというよりは大人の認識のほうが高い気がするんですが、「子どもたちに純粋に楽しんでもらえる作品になって欲しい」という気持ちがあったので、タイトル通り「自分たちで何かを切り開いていく」、そんな想いを込めて歌いました。

 また、長年アメリカで愛されてきたマーベルの作品を日本でオリジナルにしていくというところで、タイトルも『突キ破レル-Time to SMASH!』という──ディスクからヒーローたちを召喚するときのキメ台詞という意味だけじゃなく──決して借り物じゃない、世界にアピールできる日本発信のオリジナルというメッセージを込めて、カタカナや漢字を敢えて使いました。これもひとつのコラボレーションだと思うんですよ。

こういう今までだったら思いつかなかった“できそうでできない”“ありそうでなかった”コラボレーションを通して、見てくれるひとたちがアニメーションの可能性を楽しみにしてくれる作品になったらいいなと思います。

──作品、楽曲ともに大人も子ども心にかえって楽しめそうですね。

西川:そうですね。どうしても「子どもたちに向けて」という作品を大人たちが作ろうとすると、少し膝を折った作品になりがちというか。でも昨今の潮流としては、少し難しい内容だろうが、子どもたちが「自分で考えていく」作業ができることのほうが重要なのかなと思うので、そこは子どもたちを信頼していいと思うんです。だから楽曲も一聴してすぐに真意が分からなくても、口ずさんでいるあいだに「ああ、こういうことを言いたかったのかな」といずれ分かってもらえるような内容でもいいのかなって。

 子どもたちと一緒にお父さんとお母さんが作品を観てくれることを想定しても、やっぱり……へりくだらないというか、子どもたちを見下さない楽曲にしたいなと。そういった意思の強い楽曲が入口と出口にあることで、製作をしてくださるみなさんもそういう意識でモノ作りをしてくれたら嬉しいなって。そういう自分なりの内側の皆さんに対するメッセージも込めたつもりです。



●「スイッチを入れるとT.M.Revolutionとしてバーサーカー化する」

──昨年、非常にスケール感のあるツアー“T.M.R. LIVE REVOLUTION'13 -UNDER II COVER-”を敢行されましたが、そこで得たエネルギーは今回のレコーディングに活かされましたか?

西川:そうですね。聴いてくれたり、応援してくれたりする方たちの表情を直接見られるのはやっぱり嬉しいですし、受け止めてくれている方たちがいるということは励みやエネルギーになります。こうやって活動期間が長くなってきて……ライヴの会場を見ていると(お客さんの)年齢層がバラバラになってきていて。子ども連れの方もすごく多くなっていて、すごく面白いんです。

 デビューした当初に僕のことを「面白そうだな」と思ってくれた人たちを“第一世代”とするなら、アニメーションで親和性の高い楽曲をJ-POPのアーティストが作りだすという潮流が生まれた10年ほど前に、アニメーションを通じて僕のことを知ってくれた人たちが“第二世代”。そして昨今Twitterなどのソーシャルネットワークを通じて僕のことを身近に感じてくれる方が増えているみたいで。ラジオにメッセージをくれるコたちの年齢が下がってきているのを見ていると、“第三世代”に突入したんだなと感じています。

 ターゲットがどうのという話ではなくて、例えばお子さんをお持ちのお父さんお母さんは第一世代に当たる人で、実際に見てくれているのは第三世代の人たちで……そう考えると、世代を越えた人たちが“T.M.Revolution西川貴教”という存在を認識してくださっていることは、すごく意味のあることだなって。

 ある種自分のなかでも……普段は“西川貴教”として生きてますけど、スイッチを入れると“T.M.Revolution”としてステージ上でバーサーカー化するというか、自分の奥のほうにあった力が覚醒するような、そういうパワーは感じていて。そういった部分でも作品と親和性があるのかなって。作品と共に、世代を越えたみなさんが楽しんでもらえるような活動をこれからも続けていきたいですね。

──“バーサーカー化する”とおっしゃっていましたが、オープニングのなかにもそういう想いは込められていますか。

西川:そうですね。ライヴ会場って単にショーとして見せるだけじゃなく、その瞬間にしか会えないひとたちと出会えているんですよ。今作の主人公も実際、日本からアメリカに行って、そこでありえないヒーローたちとの出会い方をして、そこから運命が変わっていくワケで。そういうところを含めて“出会い”ってキーワードなのかなって。

 アメリカで育ってきた作品が日本で新たなモノと出会って、新しいモノが生まれる。「出会いが新しいモノを生む」、そういう繋がりみたいなモノを感じてもらえる楽曲なのかなって。それがまさに「可能性」なのかなと思っています。



●「ヒーローになったら母ちゃんに会いに行きたい」

──ところで、今回はヒーローがたくさん登場しますが、自分がピンチのときはどのヒーローに助けてもらいたいですか?

西川:う~ん、なんだろうなぁ。「ちょっとコンビニで」って感じじゃなさそうだし、身近なピンチの時にこのヒーローたちを使ったら、身近なピンチが大げさなピンチになりそうだし(笑)。余計なことまで起りそうな気がするので、できればあまり関わりたくないです(笑)。

──(笑)では、なりたいヒーローは?

西川:現実的に考えるとアイアンマンは移動の時間を楽しくしてくれそう。財務処理なんかもできる気がしますし、オンラインで税理士さんとの打ち合わせもできそうですし(笑)。これからの確定申告の時期に、このスーツがあったら非常に便利かなと(笑)。……ってそんなことに使っちゃいけないんだろうけど。

──海外からの注目度も高そうですが、今後やってみたいイベントなどはありますか。

西川:日本国内ということを意識して作られているし、なにより日本の老舗のプロダクションが手がけられているということで、これまでになかった作品になると思います。オリジナルキャラクターに慣れ親しんだアメリカ、ヨーロッパの方たちに作品と共に楽曲を届けられる機会が持てたらいいなとはすごく思いますね。

 例えばニューヨークのコミコンは、アメリカの人たちが慣れ親しんだキャラクターのコミックを中心としたイベントにどんどんシフトしていっている。これまでは日本の文化を受け止めていただくという形でしたけど──これって日本で言うと“えびせんのトムヤムクン味”“和風フライドチキン”みたいなモンじゃないですか(笑)。向こうの方たちにどんな風に楽しんでもらえるか、直接見てもらいたいなって。

──作品について「新しい可能性」ということをおっしゃっていましたけど、西川さん自身新しくはじめたいことはありますか?

西川:ホントについ最近なんですけど、ボルダリングを始めたんです。まだ1回しかできてませんけど、本格的にはじめたいなと思っていて。コンサートがあるので長いことトレーニングは続けているんですけど、そのたびに目的を失って。キックボクシングやサーフィンをやったりするんですけど、大概ケガして周りから“やめろ”って言われて無理やり取り上げられることが多くて(笑)。ボルダリングだったらケガをしないでやっていけるのかなと。最近は都内でもボルダリングスタジオもできたりしているので、自分がヒーローになれることを想定して、日夜鍛えていこうかと思います(笑)。

──ヒーローになったらどんなことをしたいですか?

西川:えええ!? う~ん、母ちゃんに会いに行くかな。この仕事を生業にしているとマメに帰れるワケじゃないので……「ちょっと晩飯を家族と食べてきます」みたいなことができるといいですよね(笑)。

──少し気が早いですが、2016年にはデビュー20周年を迎えられます。今のご自身の気持ちを教えて下さい。

西川:ここまで長く活動できるのは支えてくださるファンの皆様のおかげですし、僕に新しい可能性を託してみようと思って下さる各業界の関係者の皆様のおかげだなぁと。託してみようと思ってもらえるその信頼関係というか──きっと面白くしてくれるんじゃないかって期待感をまだ持っていただけるというのはすごく光栄なこと。そういう意味でも自分のモチベーションとポテンシャルをこれからも維持しつつ、さらに磨きをかけて、みなさんに純粋に楽しんでいただけるものを提供しつづけたいなと思っています。

──では、最後に『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』の視聴者にメッセージをお願いします。

西川:大人からすると……「アメリカのヒーローたちがアニメになって、日本の子ども達のあいだで浸透するのかなぁ」という懐疑的な方もいらっしゃるかと思うんですけど、「ここからスタートする」子どもたちがいると思うんですよ。アニメーションのなかにはそういう子どもたちの気持ちを高めるためのいろいろな仕掛けがたくさんあって。単に「アメリカは強い」みたいなモノだけじゃなく、そこにきちんと対話があって、日本をちゃんと理解したアニメーションになってる。だからこそ東映アニメーションが関わっていることは本当に大きいことだと思いますし。

 実写の『マイティ・ソー』は筋肉質で汗だくの男が金槌を振り回すという話ですけど(笑)、この話のなかではスタイリッシュになっていて。逆に子どもたちは、この作品を観てから『マイティ・ソー』を観たら「これじゃないよ!」って思うんじゃないかなって。日本から新たなモノを発信していく時代になっていると思うので、前後のことをうんぬんじゃなくて、出来上がってくるものを純粋に楽しみたいし、僕も期待しています。

──ありがとうございました!



■『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』

【ON AIR】
テレビ東京系6局ネット 4月2日(水)スタート 毎週水曜夕方6:30~

【STAFF】
キャラクター原案:マーベル・コミックス
アニメーション制作:東映アニメーション
製作:ウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル・ジャパン

【CAST】
アイアンマン:花輪英司
ソー:加瀬康之
キャプテン・アメリカ:中谷一博
ハルク:松田健一郎
ワスプ:水橋かおり
スパイダーマン:川田紳司
アキラ:斎賀みつき
ヒカル:井口祐一
クリス:桑畑裕輔
エド:菅谷弥生
ジェシカ:大空直美
ロキ:武藤正史

【あらすじ】
凶悪なヴィランを捕らえるために開発された携帯用捕獲装置「ディスク」。だが、ロキの陰謀によって驚くべき数のヴィラン、そしてヒーローまでもがディスクに閉じ込められてしまい世界中に散らばってしまった!その混乱の中、5人の少年たちが「バイオコード」というプログラムによってディスクに閉じ込められたヒーローを実体化させる力を手に入れた。辛くも難を逃れたスパイダーマンが取り戻した5枚のディスクを授かる少年たち、そして彼らの力で実体化できるようになったアベンジャーズ! 果たしてロキの陰謀とは何なのか? ついに火蓋を切る地球規模のディスク争奪戦! アベンジャーズは少年たちと力をあわせ、それぞれの能力と必殺技を駆使して戦いに挑むのだ。

>>『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』公式サイト
(C)2014 MARVEL

http://news.livedoor.com/article/detail/8682082/




ディスクウォーズ アベンジャーズ バチ魂バット ST01 爆裂アタック編
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